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  • ジェネレーションX

    「ジェネレーションX」は、概ね1965年~1980年生まれの世代を指す言葉です。
    ベビーブーマー世代とミレニアル世代の間に位置します。 青春時代にインターネットの黎明期を経験し、アナログとデジタルの両方の価値観を持つのが特徴です。2025年現在で40代半ば~60歳となり、社会の中核を担う消費の主力層として、マーケティング上重視されています。

  • サポートモデル

    「サポートモデル」とは、顧客サポートを有料サービスとして提供し、収益を上げるビジネスモデルです。
    製品の基本的な問い合わせ対応とは別に、専門的な技術支援や優先対応などを付加価値として提供します。 対応時間や内容に応じて複数の料金プランを用意するのが一般的です。従来コスト部門と見なされがちだったサポート業務を、プロフィットセンターへと転換させる考え方です。 また、「獲得した顧客を逃さずロイヤルティを高める」「顧客対応コストの削減」「潜在顧客への認知拡大」といったことも可能にします。
    そのためには、顧客マニュアルやFAQ(よくある質問)、チャットや電話による費用対効果の高いタッチポイントが必要です。

  • サイバーセキュリティ

    「サイバーセキュリティ」とは、コンピュータやネットワーク、データなどをサイバー攻撃による脅威から守るための取り組み全般を指します。
    ウイルス感染や不正アクセス、情報漏洩などを防ぐ技術的な対策だけでなく、従業員の教育なども含まれます。デジタル資産が経営の根幹をなす現代において、企業の信用や事業そのものを守るための、極めて重要な経営課題の一つです。
    参考情報 ・国民の為のサイバーセキュリティサイト
    ・サイバーセキュリティポータルサイト

  • サイトマップ

    「サイトマップ」とは、Webサイト全体のページ構成を一覧にした「地図」です。
    これには大きく2種類あります。 一つは人間(ユーザー)向けのサイト案内ページ(HTMLサイトマップ)、もう一つは検索エンジン向けのXMLファイル(XMLサイトマップ)です。前者はサイトの利便性を高め、後者は検索結果への表示を促すなどSEOにおいて重要な役割を担います。
    文脈によって異なる「サイトマップ」の意味
    1. サイトマップ(ホームページの構成図)
      Webサイト全体の階層構造をツリー図などで可視化したもので、制作初期段階でページの配置を決めるために使われます。
    2. サイトマップページ(ユーザーに構成を伝えるページ)
      上記の「ユーザー向けサイトマップ」を指し、サイト訪問者が利用するHTML形式のページです。
    3. サイトマップファイル(検索エンジンに構成を伝えるファイル)
      上記の「検索エンジン向けサイトマップ」を指し、XML形式のファイルです。

  • サービス・マーケティング

    「サービス・マーケティング」とは、金融、医療、コンサルティングといった無形の「サービス」を対象とするマーケティング分野です。
    形のある「モノ」とは異なり、品質が目に見えず、保存もできないという特性を持ちます。そのため、提供する「人」の質や、サービス提供の「プロセス」全体で顧客満足度を高め、信頼を獲得することが戦略の中心となります。

  • サーバー

    「サーバー」とは、PCやスマホなどの「クライアント」からの要求に応じ、データやサービスを提供するコンピュータです。
    Webサイトの情報を保管し、リクエストがあるたびにWebページのデータを送り返す役割を担っています。24時間365日稼働し続ける、Webサイトや各種サービスを支える心臓部と言える存在です。サーバーが停止すると、サイトの閲覧やサービスの利用ができなくなります。 WEBサイトにアクセスをする際には、WEBサーバー(サーバーの種類)に接続して、ユーザーの端末(パソコンやスマホ)からWEBサーバーに「特定のページを開きたい」と要求(リクエスト)しています。WEBサーバー側は、その要求(リクエスト)に対して、該当のページのデータを探し出し、ユーザーの端末へ送り返(レスポンス)しています。これによって、ユーザーの端末(パソコンやスマホ)の画面に該当のページが表示されています。

  • サービス・ドミナント・ロジック

    企業と顧客の取引をサービスの中心にとらえる考え方です。
    2004年にアメリカのマーケティング研究者スティーブン・バーゴ氏(Stephen L. Vargo)とロバート・ラッシュ氏(Robert F. Lusch)が提唱しました。「ドミナント・ロジック」とは、直訳すると「支配的論理」です。「世界観」「価値観」といえばわかりやすいでしょう。商取引や事業活動を「何を中心としてみるか」という一種のマインドセットともいえます。
    価値は企業が創り、決め、顧客に向けて一方的に送り届ける(marketing to)のではなく、顧客とともに創る(marketing with)ものととらえられます。
    企業には、価値を提供することはできません。「提供する」とはつまり、企業が価値を創り、決定しているという意味を含むためです。企業にできることは、価値を提案すること(value proposition)です。結局のところ、価値を決める(創る)のは顧客ですので、企業と顧客間の相互作用(インタラクション、interaction)に重点が置かれます。

  • クロスSWOT分析

    「クロスSWOT分析」は、SWOT分析をさらに発展させた戦略立案フレームワークです。
    強み(S)・弱み(W)という内部環境と、機会(O)・脅威(T)という外部環境を掛け合わせ、具体的な戦略を導き出します。 例えば「強み × 機会」で事業をどう伸ばすか、「弱み × 脅威」にどう備えるかを考えます。分析で終わらせず、具体的な行動計画に繋げるための実践的な手法です。

  • クリック

    「クリック」は、Webサイト上の広告やリンク、ボタンなどをユーザーが選択するために行う操作です。
    広告が表示されただけ(インプレッション)の状態から、ユーザーが能動的に関心を示したことを意味する重要な指標となります。クリック数やクリック率は広告効果を測る基本的な単位であり、CPC(クリック単価)などの評価基準の根幹をなすものです。

  • グッズ・ドミナント・ロジック

    企業の価値提供を有形のモノ(製品)中心に捉える伝統的な経営観です。 価値は企業が作り製品に埋め込むもので、顧客は単なる消費者と見なします。近年主流となっている、顧客との価値共創を重視する「サービス・ドミナント・ロジック」と対比される考え方で、マーケティング理論の変遷を理解する上で基礎となります。 元々、マーケティングといえば形あるモノ(=goods)をどのように効率的に――高額で、大量に、労せず、速く売るかがポイントとなっていました。企業は、供給者から必要なものの提供を受けてモノを作ります。モノにはあらかじめ企業が価値を設定しています。モノは決められた流通ルートによって運ばれ、消費者の元に届けられます。消費者は対価を払ってそれを受け取り、消費します。

  • カスタマージャーニー

    「カスタマージャーニー」とは、顧客が商品を認知し、購入を経てファンになるまでの一連のプロセスを「旅」になぞらえた考え方です。
    各段階での顧客の行動や感情、企業との接点を時系列で可視化した「マップ」を作成することが一般的です。 顧客視点で体験全体を捉え、課題や改善点を発見するために用いられる、良質な体験を提供するための設計図です。

  • カスタマーサクセス

    「カスタマーサクセス」は、直訳すると「顧客の成功」を意味します。
    製品やサービスについて顧客へ能動的に働きかけ、その成功体験を支援する活動や組織を指します。 問題発生後に対応する受動的なサポートとは異なり、顧客の解約を防ぎ、長期的な関係を築くことが目的です。特にSaaSのような継続利用が前提のビジネスモデルで重視されます。

  • エンゲージメント

    「エンゲージメント」は日本語で「愛着」や「絆」と訳され、企業やブランドと顧客との深いつながりを指します。
    Webマーケティングでは、SNS投稿への「いいね!」やコメント、シェアといったユーザーの自発的な反応の度合いを示す指標として用いられます。 数値が高いほど顧客の関心が高いことを意味し、ブランドへの忠誠心やロイヤルティを測る上で重要なものさしとなります。

  • エフェクチュエーション

    「エフェクチュエーション」は、優れた起業家に共通する意思決定の理論です。
    目的から逆算して手段を探す(コーゼーション)のとは対照的に、手元にある資源(手段)から何ができるかを発想して目的を見出します。 料理に例えるなら、レシピ通りに作るのではなく、冷蔵庫にある食材で何を作るか考えるのに似ています。未来が不確実な新規事業創出などで用いられる思考法です。 成功を収めてきた起業家に見られる、従来とは異なる思考プロセスや行動のパターンを体系化した意思決定理論で、バージニア大学ビジネススクールのサラス・サラスバシー教授が著書『エフェクチュエーション:市場創造の実効理論』の中で2008年に提唱しました。
    現代は「不確実性の時代」ともいわれ、あらかじめ市場を的確に調査して把握したうえで、事業立案を行うことは困難になっています。これまでのビジネスでは、「目標」を決め、それに対して「計画」を立てて実行する「コーゼーション」という手法が主流とされてきました。これは予測可能な時代にこそ有効な考え方ですが、計画実施中に状況が変わることに対し、有効に作用しないこともあります。

  • エスノグラフィ調査

    「エスノグラフィ調査」は「行動観察調査」とも呼ばれる定性調査の手法です。
    対象者の普段の生活環境に入り込み、製品やサービスが実際にどのように利用されているかを深く観察します。 インタビューでは現れにくい無意識の行動や、本人も気づいていない課題を発見できるのが特徴です。顧客への深い共感が、新たな商品開発やサービス改善のヒントに繋がります。

  • エクスペリエンス

    「エクスペリエンス」は日本語で「体験」「経験」を意味し、ビジネスにおいては顧客が商品やサービスを通じて得る総合的な体験価値を指します。
    先に解説したUX(ユーザー体験)やCX(顧客体験)なども、このエクスペリエンスという考え方が根底にあります。単なる「モノ」の消費ではなく、満足感や感動といった「コト」の提供を重視する、現代マーケティングの重要なキーワードです。

  • インプレッション

    「インプレッション」は、WebサイトやSNS上で広告などのコンテンツが表示された回数を示す指標です。
    ユーザーがクリックしたか否かに関わらず、コンテンツが1回表示されると「1インプレッション」と数えられます。Web広告の効果測定において最も基本的な単位であり、「CPM(インプレッション単価)」などの関連指標の基礎となります。広告がどれだけ露出したかを示す、いわば「露出量」です。

  • インサイドセールス

    「インサイドセールス」は、電話やWeb会議ツールなどを用いて遠隔で行う内勤型の営業手法です。
    顧客を直接訪問するフィールドセールスとは対照的なスタイルを指します。 主に、マーケティング部門が集めた見込み客との関係を深め、購買意欲を高めてから営業担当者へ引き継ぐ「橋渡し」の役割を担い、営業活動全体の効率化に貢献します。

  • イベント

    WebサイトやECにおける「イベント」とは、ユーザーがサイト上で行う特定の行動を指します。
    例えば「商品の購入ボタンをクリックした」「動画を再生した」「資料をダウンロードした」といった一つひとつの操作がこれにあたります。これらの行動データを計測・分析することで、ユーザーの動向を深く理解し、サイト改善やコンバージョン率向上のための重要な手がかりを得ることができます。アクセス解析の基本となる概念です。

  • イーコマースモデル

    「イーコマースモデル」は、インターネット上の商取引(電子商取引)のビジネスモデルを分類したものです。
    取引の主体によってBtoC(企業対個人)、BtoB(企業間)、CtoC(個人間)などに大別されます。 例えば一般的なECサイトはBtoC、フリマアプリはCtoCにあたります。「誰に何を売るか」という事業の根幹を定義する、基本的な枠組みです。

  • アクティブユーザーモデル

    「アクティブユーザーモデル」は、継続的にサービスを利用するアクティブユーザー数を事業の基盤とするビジネスモデルです。
    まず無料で多くの利用者を惹きつけ、その中で定着したユーザーから広告、課金、仲介手数料などで収益を上げます。SNSやゲームアプリが代表例です。顧客との継続的な関係を構築し、そこから価値を生み出すことを重視する考え方です。

  • アクセシビリティ

    「アクセシビリティ」は「利用のしやすさ」を意味し、Webサイトにおいては、年齢や心身の状態、利用環境に関わらず、誰もが等しく情報を得て利用できる状態を指します。
    建物のバリアフリーのように、Web上の障壁を取り除く考え方です。改正障害者差別解消法により事業者への対応が義務化され、企業の社会的責任としてだけでなく、ビジネス機会の拡大にも繋がる重要な取り組みです。

  • アイトラッキング

    「アイトラッキング」は、人間の視線の動きを追跡・分析する調査手法で、「視線追跡」とも呼ばれます。
    ユーザーがWebサイトや広告のどこを、どの順番で、どれくらいの時間見ているかを専門の機器で計測します。 その結果はヒートマップなどで可視化され、「本当に注目されている箇所」を客観的に把握できます。Webデザインの改善や広告効果の検証に活用される、ユーザーの無意識を解明する技術です。

  • Yahoo!ショッピング

    LINEヤフー株式会社(旧ヤフー株式会社)が運営するオンラインショッピングモールです。楽天市場やAmazonと並ぶ、国内大手ECモールの一つとして知られています。
    最大の特徴は、出店者の初期費用や月額システム利用料、売上ロイヤルティを無料化している点です。これによりストア数の増加を促し、豊富な品揃えを実現しています。また、決済サービス「PayPay」との連携を強化しており、ポイント還元キャンペーンなどを通じてPayPay経済圏のユーザーを主要な顧客基盤としています。

  • WAU

    "Weekly Active Users"の略で、日本語では「週あたたりのアクティブユーザー数」と訳されることがあります。
    特定の1週間にサービスを利用した利用者の数(重複を除く)を示す指標です。DAU(日次)とMAU(月次)の中間に位置し、ユーザーの定着度を安定的かつタイムリーに測るのに役立ちます。サービスがユーザーの「週一回の習慣」になっているかを見るための中間指標として活用されます。

    算出方法:特定の1週間にサービスを利用したユニークユーザー数を集計します。

  • UX

    "User Experience"の略で、日本語では「ユーザー体験」「ユーザー体験設計」と表現されることがあります。
    Webサイトやアプリなどの製品・サービスを通じてユーザーが得る、全ての体験を指す言葉です。 見た目のデザインだけでなく「分かりやすい」「使いやすい」といった、利用時の感情や満足度まで含みます。優れたUXは顧客満足度に直結し、コンバージョン率やリピート率を向上させる重要な要素です。

  • UGC

    "User Generated Contenの略で、日本語では「ユーザー生成コンテンツ」と訳されます。
    企業ではなく、一般のユーザーによって制作・投稿されたコンテンツ全般を指します。 ECサイトのレビューや、SNS上のユーザーによる商品写真などが代表例です。広告よりも「リアルな声」として信頼されやすく、顧客の購買意欲を高める上で非常に重要な要素となっています。 UGCの具体例
    • SNSの投稿
      Instagram、X(旧Twitter)、Facebookなどに投稿された、商品やサービスに関する写真、動画、コメントなど
    • レビューサイトの口コミ
      食べログ、Amazonレビュー、楽天レビューなどに投稿された、商品やサービスの評価や感想
    • ブログ記事
      個人ブログに掲載された、商品やサービスの紹介記事
    • YouTube動画
      個人が商品やサービスを紹介する動画
    • まとめサイト
      ユーザーが情報を集約して掲載するサイト

  • STP分析

    「STP分析」は、効果的なマーケティング戦略を立案するためのフレームワークです。市場を細分化し(Segmentation)、狙うべき市場を定め(Targeting)、自社の立ち位置を明確にする(Positioning)という3段階の頭文字を取っています。 全方位的なアプローチを避け、自社の強みが最も活かせる顧客に集中することで、マーケティング活動の成果を最大化することを目的とします。1970年代から1980年代にかけて、アメリカの経済学者フィリップ・コトラーにより提唱されました。

  • SSL

    "Secure Sockets Layer"の略で、インターネット上の通信を暗号化する技術です。個人情報やクレジットカード番号などを第三者による盗聴や改ざんから守ります。 導入されたサイトはURLが「https」で始まり、現在は後継技術であるTLS(ティ エル エス)Transport Layer Securityが主流ですが、総称としてSSL(エス エス エル)と呼ばれることが一般的です。顧客の信頼が不可欠なビジネスの、セキュリティの根幹をなす技術と言えます。

  • SimilarWeb

    SimilarWeb(シミラーウェブ)」は、競合サイトのアクセス状況を調査できるマーケティングツールです。
    自社や競合のサイトURLを入力すると、全体のアクセス数や流入元(検索、SNSなど)、ユーザー層といったデータを推計値で把握できます。 競合のWeb戦略を分析し、自社の立ち位置を客観的に把握するための、強力な羅針盤として機能します。 <解析の視点>
    各社間の業績の差異とウェブサイトのパフォーマンスの差異に、大きな違いがあるかを確認します。
    仮に業績よりもウェブサイトのパフォーマンスが高かった場合、その企業がデジタルマーケティングに力を入れている、もしくはウェブと相性のよい製品を扱っている可能性が考えられます。逆に、業績よりもウェブサイトのパフォーマンスが低い場合は、デジタルマーケティングにあまり注力していないのかもしれません。 <ツールの使い方>
    SimilarWebに対象ウェブサイトのURLを入力すると、そのウェブサイトのパフォーマンスを調査できます。
    無料版の場合、URL第2階層以下を指定して調査できないため、調査対象はURL第1階層で調査できるウェブサイトに限られます。無料版は、過去3カ月間の月平均値を確認できます。ここで特に確認したい情報は、「来訪数」「平均直帰率」「平均PV」「平均滞在時間」です。

  • SEOチェキ!

    SEOチェキ!」は、無料で利用できるWebサイトの簡易SEO分析ツールです。
    調査したいサイトのURLを入力するだけで、そのページの内部・外部リンク数やキーワード出現頻度といった基本的なSEO状況をすぐに確認できます。 専門的なツールと比べて手軽なため、自社サイトの基本的な健康診断や、競合の簡単な調査に広く活用されています。 <解析の視点>
    検索エンジンにおける検索順位は、そのキーワードに対する消費者の関心の高さと比例します。単にSEOで短期的に順位を上げられたとしても、ユーザーの期待と異なった内容だった場合は見過ごされてしまい、検索結果の上位を維持することは難しくなります。 <ツールの使い方>
    ツールに、対象ウェブサイトのURLと調査したい検索ワードを入力します。結果表示に若干時間がかかるケースがあります。ツールによっては、順位を定期的に取得するものもあります。
    社名や製品名などの指名ワードで獲得できるのは主に顕在層であり、「一般ワード」で獲得できるのは潜在層のユーザーです。認知を広げたい場合や新規の顧客を開拓したい場合は、一般ワードの検索順位にフォーカスしましょう。

  • SEO

    "Search Engine Optimization"の略で、日本語では「検索エンジン最適化」
    と訳されます。Googleなどの検索エンジンで、自社サイトをより上位に表示させるための一連の施策を指します。 有料広告とは異なり、検索結果の自然な掲載順位での露出を高めるのが目的です。Webサイトを人通りの多い一等地に構えるための、重要なWebマーケティング手法の一つです。

  • Semrush

    Semrush」(セムラッシュ)は、デジタルマーケティング用の多機能分析ツールです。
    特にSEO(検索エンジン最適化)の分野で広く利用されています。 自社サイトの分析はもちろん、競合サイトがどのようなキーワードでアクセスを集めているか、どのような広告を出しているかを詳細に調査できます。データに基づいたWeb戦略を立案するための、強力な武器となるツールです。 <解析の視点>
    競合とのキーワードの順位比較や、オーガニック検索で競合が上位のページなど、さらに具体的なデータから戦略を立てられます。また、競合がリスティング広告で出稿しているキーワード、出稿量、広告コピーのほか、SNSの投稿などから、デジタルマーケティングにおける総合的な戦略を分析し、自社の施策に活かしましょう。 <ツールの使い方>
    オーガニック検索の分析で利用する場合は、「キーワードギャップ」で自社と競合のSWOT分析を行うと便利です。競合と自社の検索順位を比較し、自社が弱いキーワードや、欠けているキーワードを収集します。
    例えば「自社が弱く、かつ競合が10位以内」のキーワードは、優先的に施策が必要になるでしょう。さらに、実際にコンテンツを計画する際、キーワード調査ツールが用意されているので、そちらで関連キーワードなどを調べます。
    また、テクニカルSEOの検査ツールやバックリンク分析ツールも用意されているため、SEOのさまざまな視点からの分析が可能になっています。広告運用で利用する場合は、競合のリスティング広告分析やディスプレイ広告分析機能が活用できます。
    Semrushは無料版も用意されていますが、1日のリクエスト数や利用できる機能が制限されているため、実務で利用する際には有料プランを利用したほうがストレスなく使えます。一番安い有料プランは$129.95/月と比較的リーズナブルなうえ、上記で紹介した機能を含むほとんどのツールが利用できるようになるのでコストパフォーマンスは悪くないでしょう。

  • SaaS

    "Software as a Service"の略で一般的に「サース」と呼ばれ、PC等にインストールして利用する従来のソフトウェアとは異なり、インターネット経由でサービスとして利用する提供形態を指します。
    利用者は資産として「所有」するのではなく、月額料金などで必要な機能を「利用」するのが特徴です。導入や管理の手軽さから、多くの企業で活用が進んでいます。

  • ROI

    "Return On Investment"の略で、日本語では「投資利益率」と訳されることがあります。
    投じた費用に対して、どれだけの利益を生み出せたかを測るための指標です。この数値が高いほど、その投資が効率的で収益性が高いと判断できます。事業や施策の費用対効果を客観的に評価し、次の投資先を判断するための重要な意思決定材料となります。

    ROI (%) = (利益 - 投資額) ÷ 投資額 × 100

  • roundabout

    「roundabout(ラウンドアバウト)」はWEB・ECサイトの運営代行会社arounds(アラウンズ)が、運営するメディアサイトの名前です。

  • RFM分析

    顧客の購買行動を基にセグメント分けを行う分析手法です。
    顧客を「Recency(最新購入日)」「Frequency(購入頻度)」「Monetary(購入金額)」という3つの指標で評価し、それぞれの顧客グループに最適なマーケティング施策を講じることで、顧客ロイヤルティの向上や売上アップを目指します。
    「優良顧客」や「離反予備軍」などを可視化し、それぞれの顧客層に合わせた最適なアプローチを可能にします。顧客の価値を見極め、効果的なマーケティング施策を行うための羅針盤です。

  • RMS

    "Rakuten Merchant Server" の略称で、楽天市場に出店している事業者(店舗)が利用する管理システムのことです。
    ECサイト運営におけるバックオフィス業務全般をこのシステム上で行います。具体的には、商品ページの登録・編集、在庫管理、受注処理、売上分析、広告出稿、顧客へのメール配信といった、店舗運営に不可欠な機能が集約されています。楽天市場でビジネスを行う上での、まさに心臓部と言えるツールです。

  • PMSマップ

    「PMSマップ」は「製品―市場戦略(Product-Market Strategy)」の略で、事業の成長戦略を分析するフレームワークです。
    縦軸に「製品(既存/新規)」、横軸に「市場(既存/新規)」を置いた4象限のマトリクスで自社の事業を整理します。 これにより、今後の進むべき方向性(市場浸透、新製品開発など)を明確化し、戦略的な意思決定を助ける思考ツールとして活用されます。 2005年にフランスのビジネススクールである、INSEAD(欧州経営大学院)のるW・チャン・キム教授とレネ・モボルニュ教授が著した『ブルー・オーシャン戦略競争のない世界を創造する』の中で紹介されました。縦軸に「パイオニア(Pioneer)」「移行者(Migrator)」「安住者(Setter)」を、横軸に「現在」「将来」を取り、ブルー・オーシャンを創造できる製品・サービスを絞り込むフレームワークです。
    ・パイオニアは、顧客に提供する価値を格段に引き上げる可能性のある人
    ・安住者は標準的な価値曲線となる層
    ・移行者はパイオニアと安住者の中間
    このマップから、現在あるいは将来に、パイオニアになる製品やサービスを特定します。安住者に位置する製品やサービスは現在の大きな収益源であり、パイオニアとなる製品やサービスは初期段階において多大なコストがかかります。パイオニアと安住者のバランスをうまく取る必要があります。

  • Pingdom

    Pingdom(ピングダム)」は、Webサイトのパフォーマンスを監視・測定するサービスです。
    サイトが正常に稼働しているか(死活監視)や、ページの表示速度(パフォーマンス監視)を継続的にチェックします。万が一サイトがダウンした際には管理者に即座に通知が届くため、機会損失の最小化に繋がります。Webサイトという重要な資産を24時間体制で見守る、番人のようなツールです。 <解析の視点>
    同じ業界や競合サイトなどの応答時間の差異で評価します。応答時間は、基本的に短ければ短いほど利用者の使い勝手がよく、ストレスも低くエンゲージメントが高まると考えられます。 <ツールの使い方>
    ツールに対象ウェブサイトのURLを入力すると、基本的な情報収集を行います。特に確認したい情報は、「Load time」「ファイルサイズ」「構成ファイル数」です。

  • OODAループ

    「OODA(ウーダ)ループ」は、迅速な意思決定と行動を促すフレームワークです。
    観察(Observe)→状況判断(Orient)→意思決定(Decide)→実行(Act)の頭文字を取ったもので、このサイクルを高速で回します。市場の変化が激しいWebマーケティングなどにおいて、計画に固執せず、現状に合わせて素早く最適解を導き出すために活用されます。スピードが求められる現代ビジネスにおける重要な思考法です。
    アメリカ合衆国の戦闘機操縦士であり、航空戦術家でもあるジョン・ボイド氏が発明した意思決定方法で、彼はどんなに不利な状況からであっても、40秒あれば形勢を逆転できたということから「40秒ボイド」の異名を持っていました。そんな彼の強さの秘訣は、どんなに先の見えない状況の中でも迅速に意思決定を下し、迅速に行動に移す思考法にあったそうです。 軍を引退した後に人間の意思決定に関する研究に没頭し、その研究の末に作り上げたのがoodaループです。

  • PEST分析

    フィリップ・コトラー氏が1967年刊行した著書「マーケティング・マネジメント」で提唱。
    法規制や税制などの「政治的要因(Politics)」、景気や為替などの「経済的要因(Economy)」、人口動態や生活者のライフスタイルの変化などの「社会的要因(Society)」、特許や新技術開発などの「技術的要因(Technology)」の4つの項目から整理します。注意点は、網羅的に行おうとすと膨大な情報量となるため、対象事業に深く関係した事象だけにフォーカスすることです。

  • OMO

    "Online Merges with Offline"の略で、日本語では「オンラインとオフラインの融合」と訳されることがあります。
    ECサイトなどのオンラインと実店舗のオフラインの垣根をなくし、一貫した顧客体験を提供するマーケティングの考え方です。顧客データや購買体験を統合し、両チャネルを自由に行き来できるようなサービス設計を指します。顧客を中心とした新しいビジネスモデルの要となる概念です。

  • MAU

    "Monthly Active Users"の略で、日本語では「月間アクティブユーザー数」と訳されることがあります。Webサイトやアプリを、特定の1ヶ月間に利用した利用者の数(重複を除く)を示す指標です。DAU(日次)よりも長い視点でサービスの利用者規模を測る際に用いられ、事業全体の成長性や勢いを示す基本的な指標として重視されます。

    算出方法:特定の1ヶ月間にサービスを利用したユニークユーザー数を集計

  • LTV

    "Life Time Value"の略で、日本語では「顧客生涯価値」と訳されることがあります。
    一人の顧客が、取引を開始してから終了するまでの間にもたらす利益の総額を示す指標です。顧客獲得コスト(CPA)を上回るLTVを確保することが、事業を成長させる上で不可欠とされます。短期的な売上ではなく、長期的な顧客との関係性を重視する経営の要となる考え方です。

    LTV = 平均購入単価 × 平均購入回数

  • JavaScript

    「JavaScript」(ジャバスクリプト)は、Webサイトに動的な機能を追加するプログラミング言語です。
    HTMLが「骨格」、CSSが「装飾」を担うのに対し、JavaScriptは「動き」を制御する役割を持ちます。例えば、クリックすると画像が切り替わるスライドショーや、入力内容に応じて表示が変わるメニューなどがこれにあたります。ユーザーの操作に反応する、対話的なWebサイトを構築するために不可欠な技術です。
    JavaScript(ジャバスクリプト)の使用例 JavaScript(ジャバスクリプト)の使用例
    ・画像のポップアップ表示
    ・Googleマップの表示
    ・画僧のスライド表示
    その他にも、様々な専用の言語を用いることで、よりオリジナリティのあるWEB・ECサイトを構築することができます。

  • Internet Archive

    「Internet Archive」(インターネットアーカイブ)は、過去のWebサイトやデジタル情報を収集・保存している非営利団体の名称です。
    特に「Wayback Machine」という機能が有名で、指定したURLの過去の状態を閲覧できます。競合他社のWebサイトが過去にどのようなデザインやメッセージを発信していたかを調査する際に重宝します。インターネット上の膨大な記録を保管する、巨大な図書館のような存在です。

    URL:https://archive.org/

  • HTML

    "HyperText Markup Language"の略で、Webページの土台となる構造を定義する言語です。
    以前解説したCSSがサイトの「デザイン」を担当するのに対し、HTMLはテキストや画像といった「コンテンツ」の骨格を組み立てる役割を担います。検索エンジンもこのHTML構造を読み取ってページ内容を理解するため、SEO(検索エンジン最適化)の観点からも極めて重要な要素です。
    マークアップ言語とは サイトのページを構成する、テキストに目印をつけたり、レイアウトの構造をコンピューターに認識させるための言語です。
    コンピューターは、テキストをそのまま渡しても、タイトルは何で、どこが見出しで、どこまでが本文の段落なのかを理解することができない為、タイトル<title>・見出し<h1>・段落<br>などの目印<タグ>を付けることで、コンピューターにテキストの意味を伝えることができます。
    ちなみに、マークアップ言語は、HTMLのほかにも、XML・XHTML・SGMLなどがあります。
    World Wide Web(ワールドワイドウェブ)の主な構成要素 ・HTML:Hypertext Markup Language(エイチ ティ エム エル)
    ウェブページに必要なハイパーテキストを実現するためのマークアップ言語
    ・HTTP:Hypertext Transfer Protocol(エイチ ティ ティ ピー)
    パソコンやスマートフォンなどの異なるデバイス同士が通信を行うためハイパーテキストを送受信するのに使われる通信プロトコル
    ・URL:Uniform Resource Locator(ユー アール エル)
    インターネット上の特定のファイルの場所を示す書式
    形式→ [プロトコル名] :// [ドメイン名] / [ディレクトリ名] / [ファイル名]
    WEBブラウザとは 「browse(ブラウズ):拾い読み」という言葉が語源。
    インターネットを介してWeb・ECサイトなどを、パソコンやスマートフォンで閲覧するためのソフトウェアのことです。

    <主なWEBブラウザ>
    Chrome(Google社)
    Edge(Microsoft社)
    Safari(Apple社)
    Firefox(Mozilla社)

  • Googleトレンド

    「Googleトレンド」は、Googleが無料で提供する検索動向分析ツールです。
    特定のキーワードが、いつ・どれくらい検索されているかの人気度の推移をグラフで確認できます。世の中の関心事や季節的なニーズを把握したり、商品やブランドの注目度を比較したりする際に役立ちます。市場の流行をリアルタイムで読み解き、マーケティング施策に活かすための強力なツールです。

    URL:https://trends.google.co.jp/trends/

  • Dockpit

    「Dockpit」(ドックピット)は、株式会社ヴァリューズが提供する市場調査・競合分析ツールです。国内最大級の消費者パネルを元に、競合サイトのアクセス数やユーザー属性、検索キーワードなどを分析できます。自社サイトの状況把握はもちろん、他社の動向を探ることで、Webマーケティング戦略を練る上での羅針盤のような役割を果たします。

    URL:https://www.valuesccg.com/dockpit/

  • DAU

    "Daily Active Users"の略で、日本語では「1日あたりのアクティブユーザー数」と訳されることがあります。
    Webサイトやアプリなどのサービスを、特定の1日に利用した利用者の数(重複を除く)を示す指標です。サービスがどれだけ日常的に利用されているかを測るための基本的な健康指標であり、特に毎日使ってもらうことを目指すサービスにおいて重視されます。

    算出方法:特定の1日にサービスを利用したユニークユーザー数を集計します。

  • CX

    "Customer Experience"の略で、日本語では「顧客体験」や「顧客体験価値」と訳されることがあります。
    商品の認知から購入、利用後のサポートに至るまで、顧客が企業と関わる一連の体験すべてを指します。単にサイトの使いやすさだけでなく、問い合わせ対応の質や商品の梱包状態なども含めた、総合的な満足度が問われます。顧客との長期的な関係を築く上で、極めて重要な考え方です。

  • CV

    "Conversion"の略で、日本語では「成果」や「最終成果」と訳されることがあります。
    Webサイト上で獲得できる最終的な成果を指します。ECサイトであれば「商品購入」、サービスサイトなら「会員登録」や「資料請求」がこれにあたります。Webマーケティングにおける最重要目標であり、サイトがビジネスにどれだけ貢献したかを測るための、いわばゴール地点と言えるでしょう。

  • ACOS

    "Advertising Cost of Sales"の略で、日本語では「売上高広告費比率」と訳されることがあります。
    主にAmazon広告などで利用され、広告経由の売上に対して広告費がどれくらいの割合を占めるかを示す指標です。この数値が低いほど、広告の費用対効果が高く、収益性が高いと判断できます。広告キャンペーンのパフォーマンスを測るための、いわば「健康診断」のような役割を果たします。

    ACOS (%) = 広告費 ÷ 広告経由の売上 × 100

  • 5フォース分析

    1980年にマイケル・E・ポーターが発表した『競争の戦略』に示されている「5つの競争要因」とは、業界における競争の性質を決める基本原理を5つの要因で表したものです。
    5フォース分析は、事業の競争環境を分析するためのフレームワークで、市場における「競合他社」「買い手」「売り手」「代替品」「新規参入」のそれぞれの力が影響する度合いを分析します。

  • 4C分析

    Consumer value(顧客価値) Cost(価格) Convention(利便性) Communication(コミュニケーション)の頭文字をとったもので、顧客の視点を重視したマーケティングの考え方。
    ロバート・ローターボーン(Robert F.Lauterborn)が、1993年にこれからの時代のマーケティング手法として、商品を企業が考え市場に売り込むプロダクトアウトではなく、消費者のニーズから始まるマーケットインの戦略である4Cを提唱した。
    「ユーザーが得る価値(Customer Value)」「ユーザーの負担コスト(Cost to the Customer)」「ユーザーにとっての利便性(Convenience)」「ユーザーとのコミュニケーション(Communication)」で分析するフレームワークです。

  • CTA

    "Call To Action"(コール・トゥ・アクション)の略称で、Webサイトの訪問者に対して、具体的な行動を促すための要素や仕掛けのことです。
    サイト上に設置された「ご購入はこちら」「無料で資料請求」「会員登録する」といった、クリック可能なボタンやテキストリンクがこれにあたります。単に情報を提供するだけでなく、ユーザーをサイトの最終目標(コンバージョン)へと導くための、極めて重要なパーツです。

  • CSS

    "Cascading Style Sheets"の略で、Webサイトの見た目を定義するための言語です。
    HTMLがサイトの構造や文章などを決める骨格であるのに対し、CSSは文字の色や大きさ、背景、レイアウトといった装飾を担当します。両者を分離させることで、デザインの変更や修正が効率的に行えるようになります。Webサイトのブランドイメージを統一するための、いわばデザインにおける「設計図」のような存在です。
    CSSの使用例 【記述例】
    p {     <!-- HTML(エイチ ティ エム エル)タグの指定 -->
    color: blue;  <!-- color = プロパティ : blue = 値 -->
    }

    【プロパティ例】
    ・color ・・・・・・・・・文字色
    ・font size・・・・・・・・文字の大きさ
    ・font-family・・・・・・・文字の種類
    ・background-image ・・・背景画像

  • CRM

    "Customer Relationship Management"の略で、日本語では「顧客関係管理」と訳されることがあります。
    顧客情報を一元管理し、その関係性を深めるための経営手法や、それを実現するITシステムを指します。ECサイトでは購入履歴や問い合わせ内容を記録・分析し、個々の顧客に合ったサービス提供やメール配信に活用されます。顧客との良好な関係を築き、長期的な利益に繋げるための重要な考え方です。

  • CPC

    "Cost Per Click"の略で、日本語では「クリック単価」と訳されることがあります。
    Web広告が1回クリックされるごとにかかる費用を示す指標です。広告の表示回数に関わらず、ユーザーがクリックしてサイトに訪れた時点で費用が発生します。Webサイトへの集客を目的とした広告の費用対効果を測る上で、基本となる重要な指標の一つです。

    CPC = 広告費用 ÷ クリック数

  • CPM

    "Cost Per Mille"の略で、日本語では「インプレッション単価」と訳されることがあります。Web広告が1,000回表示されるごとにかかる費用を示す指標です。クリックや購入といった成果ではなく、広告がどれだけ多くの人の目に触れたかを測る際に用いられます。主にブランドの認知度向上を目的とした広告で活用される価格設定モデルです。

    計算式:CPM=広告費用÷広告の表示回数×1000

  • CPA

    "Cost Per Acquisition"などの略で、日本語では「顧客獲得単価」と訳されることがあります。
    Web広告などを通じて、1件の成果を獲得するために要した費用を示す指標です。「成果」とはECサイトの商品購入や会員登録などを指します。かけた広告費を成果の件数で割って算出され、この数値が低いほど広告の費用対効果が高いと言えます。事業の採act性を測る重要なものさしであり、マーケティング戦略を練る上で欠かせない判断材料となります。

    CPA(円)=広告掲載費用÷コンバージョン数

  • BCP

    "Business Continuity Plan"の略で、日本語では「事業継続計画」と訳されることがあります。
    災害やサイバー攻撃といった緊急時に、事業資産の損害を最小限に抑えつつ、中核事業を継続・復旧させるための具体的な行動計画を指します。BCM(事業継続マネジメント)が方針であるのに対し、BCPは実行手順を定めた計画そのものです。ECサイトがダウンした際の復旧手順や顧客への告知方法などを事前に定めることがこれにあたり、有事の際の冷静な対応を支える生命線となります。

  • BCM

    "Business Continuity Management"の略で、日本語では「事業継続マネジメント」と訳されることがあり、災害や大規模なシステム障害など、予期せぬ事態に直面した際に事業をどう継続させるかを管理する手法です。
    ECサイトやWebサービスにおいて、サイト停止は売上機会の損失や信頼の失墜に直結します。BCMは、そのような緊急時でも損害を最小限に抑え、迅速に復旧させるための計画や体制を日頃から整えておく、いわばビジネスにおける「守りの要」と言えるでしょう。

  • ARPU

    "Average Revenue Per User"の略で、日本語では「1ユーザーあたりの平均収益」と表現されます。
    顧客一人あたりから得られる、特定の期間における平均的な売上額を示す指標です。ECサイトやサブスクリプションサービスなどで、事業の収益性を測る重要なものさしとして用いられます。この数値が高いほど、一人ひとりの顧客がビジネスに大きく貢献していることを意味し、事業の健全性を示すバロメーターとなります。

  • ARPPU

    "Average Revenue Per Paid User"の略で、日本語では「課金ユーザーあたりの平均収益」と表現されます。
    特定の期間に商品やサービスへ実際にお金を支払った顧客一人あたりの、平均利用金額を示す指標です。全ユーザーを対象とするARPUとは異なり、課金ユーザーのみに絞って分析する点が特徴です。これにより「お金を払ってでも利用したい」という熱量の高い顧客層の動向を把握でき、優良顧客向けの施策を考える上で重要なものさしとなります。

  • AOI

    "Area Of Interest"の略で、日本語では(興味関心領域」と表現されることがあります。
    任意に設定した領域に対して、視線がその領域に入った時間と回数を算出し、興味関心のある領域がどの程度注視されたかを知ることができます。

  • アルゴリズム

    特定の問題を解決するための具体的な手順や計算方法、処理方法を指します。
    簡単に言えば、「問題を解くためのレシピ」のようなもので、この手順に従えば誰でも確実に正しい答えにたどり着くことができます。もともと、大量のデータを高速で処理するために、コンピュータプログラムに組み込む計算手順や解決方法として使われてきました。
    コンピュータが大量の単純な計算をこなす際、アルゴリズムを少し変更するだけで処理時間が大幅に短縮されることがあるため、効率化の観点から非常に注目されています。
    アルゴリズムを利用する事で、どんな複雑な問題でも、最小限の手順で最適な答えを導き出すための設計図であり、特にコンピュータ処理の効率化においてその価値を発揮します。

  • ASP

    アプリケーションサービスプロバイダー(Application Service Provider)の略で、インターネット経由でソフトウェアやサービスを提供する事業者、またはその仕組み自体を指します。
    ユーザーは自分のコンピューターにソフトウェアをインストールする必要がなく、ウェブブラウザなどを通してサービスを利用できます。例えば、ウェブメールやクラウドストレージ、SNSなども広義のASPに含まれます。特にECサイトの分野では、ウェブページの作成、ショッピングカート、受発注管理など、ECサイト運営に必要な機能を一式で提供するサービスを「ASPカート」や「ASP型EC」と呼ぶことがあります。

  • 楽天市場

    楽天グループ株式会社が運営する、日本最大級のオンラインショッピングモールです。「Amazon」と並び、国内EC市場で圧倒的なシェアを誇ります。
    特徴は、数多くの事業者が楽天のプラットフォーム上に出店する「テナント型」のECモールである点です。これにより、利用者は多種多様な店舗から商品を探す楽しみがある一方、出店者側は楽天の集客力やブランド力を活用できるというメリットがあります。

  • 運営代行

    企業に代わり、ECサイトやWebサイトの日常的な運営業務を専門業者が請け負うサービスのことです。
    商品ページの作成・更新、受発注管理、顧客対応、広告運用、アクセス解析といった実務全般、あるいはその一部を外部委託します。社内に専門知識を持つ人材やリソースが不足している場合でも、プロの知見を活用してサイトの成果を最大化させることを目的として利用される経営手法の一つです。

  • リスティング広告

    GoogleやYahoo!といった検索エンジンの検索結果ページに、ユーザーが入力したキーワード(検索語句)と連動して表示されるテキスト形式の広告です。「検索連動型広告」とも呼ばれます。
    ユーザーが能動的に情報を探しているタイミングで、その興味関心に合致した広告を表示できるため、購買意欲や関心度の高い潜在顧客に対して、的確にアプローチできるのが最大の特徴です。クリックされるごとに費用が発生する「クリック課金型」が一般的です。

  • メルマガ

    「メールマガジン」の略称で、事前に登録した読者(会員)に対して、企業が定期的に一斉配信するメールのことです。
    新商品のお知らせやセール情報、専門的なコラムなどを通じて、顧客にとって有益な情報を提供し、自社ブランドへの関心を維持・向上させる目的で利用されます。顧客との継続的な接点を持ち、関係性を構築するための代表的なマーケティング手法の一つです。

  • ナーチャリング

    英語の "Nurturing"(育成)を語源とするマーケティング用語です。
    特に、まだ購入には至っていない「見込み顧客」に対し、メール等で有益な情報を提供し続け、中長期的に信頼関係を築くアプローチを指します。すぐ購入を迫るのではなく、相手の関心や購買意欲を時間をかけて高めることで、将来的に自社の顧客となってもらうことを目指す戦略です。

  • クレーム対応

    顧客から寄せられたクレーム(苦情や意見)に対して、企業として正式に対応し、問題解決を図る一連の業務プロセスです。
    まず顧客の主張を真摯に傾聴し、事実確認を行った上で、謝罪や交換、返金といった適切な解決策を迅速に提示・実行します。単なる問題処理に留まらず、顧客の不満を解消して信頼関係を回復・維持すると共に、得られた情報をサービス品質の向上や再発防止に活かすという重要な目的を持っています。

  • SWOT分析

    自社の「強み(S)」「弱み(W)」「機会(O)」「脅威(T)」の4つの要素を評価・整理する分析手法です。
    これら4要素を単に洗い出すだけでなく、「強みを活かして機会を掴む」「弱みを克服して脅威に備える」など、各要素を掛け合わせて具体的な事業戦略や改善策を導き出すことを目的とします。客観的な現状把握から、次の一手を考えるための思考プロセスです。

    SWOT分析の前に、スタンフォード研究所(SRI)では1960年代にアルバート・ハンフリー(Albert Humphrey)らが企業の長期計画がなぜ失敗したのかを明らかにするという研究プロジェクトを行い、そこで「SOFT分析」という方法(”F”はFault:失敗)が考案されました。これが1964年にFがWに変更され、ハーバード・ビジネススクールのゼネラルマネジメント・グループのケネス・R・アンドルーズらによって書かれた『Business Policy: Text and Cases』(1965年)でビジネス上の戦略策定プロセスとして明確になったと言われています。

  • Shopify

    カナダ発の世界最大級のECプラットフォームで、専門知識がなくてもデザイン性の高い本格的な自社ECサイト(ネットショップ)を構築・運営できる、サブスクリプション型のクラウドサービスです。
    楽天市場のような「ECモール」への出店とは異なり、独自ドメインで自社ブランドの世界観を表現できるのが特徴です。豊富なテンプレートや拡張機能(アプリ)により、決済システムから在庫管理、マーケティングまで一元管理でき、特にD2C(Direct to Consumer)ブランドを中心に世界中で広く利用されています。

  • UI

    "User Interface"(ユーザーインターフェース)の略称で、Webサイトやアプリケーションなどにおいて、ユーザーが製品やサービスと接する全ての視覚的な情報や操作部分を指します。
    具体的には、画面のレイアウト、文字のフォントや大きさ、ボタンのデザイン、アイコンの分かりやすさといった、ユーザーの目に触れる全ての要素が含まれます。優れたUIは、ユーザーが直感的に使い方を理解でき、迷うことなく操作できるデザインのことを指し、サービスの使いやすさを左右する重要な要素です。

  • Amazon

    アメリカに本社を置く世界最大級のEコマース企業であり、その日本法人(アマゾンジャパン)が運営するオンラインストアです。「楽天市場」と並び、国内EC市場の二大巨頭とされています。
    Amazon自らが商品を仕入れて販売する「直販型」を主体としながら、第三者が出品できる「マーケットプレイス」も提供しています。独自の強力な物流網による迅速な配送サービス(プライム会員向けなど)と、膨大な品揃えを強みとして、世界的に高いシェアを誇ります。

  • CVR

    "Conversion Rate"(コンバージョンレート)の略称で、Webサイトの成果を測るための極めて重要な指標です。
    サイトを訪れたアクセスのうち、どのくらいの割合が「コンバージョン(商品購入、会員登録、資料請求など、サイトが設定した最終成果)」に至ったかを示す数値です。この率が高いほど、効率的に成果を出せているサイトと評価できます。

    計算式: CVR (%) = コンバージョン数 ÷ サイト訪問者数 × 100

  • ROAS

    "Return On Advertising Spend"(リターン・オン・アドバタイジング・スペンド)の略称で、日本語では「広告費の費用対効果」と表現されます。
    投下した広告費に対して、どれだけの売上が得られたかを測るための指標です。数値が高いほど、広告の費用対効果が高いと判断できます。特定の広告キャンペーンや媒体が、事業の売上に直接どれだけ貢献しているかを可視化し、広告予算の最適な配分を検討する上で重要な判断材料となります。

    計算式: ROAS (%) = 広告経由の売上 ÷ 広告費 × 100

  • Canva

    デザインの専門知識や高価な専用ソフトがなくても、誰でも簡単にプロ品質のビジュアルコンテンツを作成できる、オンラインのデザインプラットフォームです。
    Webサイトのバナー画像、SNS投稿、プレゼンテーション資料、チラシといった多種多様なデザインを、豊富なテンプレートを基にブラウザ上で直感的に制作できます。デザイン業務の内製化や、非デザイナー職の担当者が迅速にクリエイティブを作成する際のツールとして、世界中の企業で広く導入されています。

  • Qoo10

    eBay Japan合同会社が運営するオンラインショッピングモールです。
    特に10代〜30代の若年層をターゲットとし、韓国コスメやファッション、美容家電などのカテゴリーに強みを持っています。 もともとはeBayと韓国企業の共同事業として設立された背景があり、現在も韓国系の商品が豊富です。年に4回開催される大規模セール「メガ割」はサイトの集客の核となっており、特定のジャンルや顧客層に特化することで、Amazonや楽天市場とは異なる独自のポジションを築いています。

  • GA4

    "Google Analytics 4" の略称で、Googleが提供する最新バージョンのアクセス解析ツールです。
    Webサイトやスマートフォンアプリのユーザー行動を分析し、訪問者数、閲覧ページ、流入経路といったデータを把握するために利用されます。旧バージョン(ユニバーサルアナリティクス)から計測の仕組みが大きく変わり、個々のユーザーの行動をより深く追跡できる「イベントベース」の計測モデルが採用されているのが特徴です。

  • FBA

    "Fulfillment by Amazon"(フルフィルメント by Amazon)の略称です。
    Amazonのマーケットプレイスに出品する事業者が利用できる、Amazon公式の物流代行(アウトソーシング)サービスを指します。 出品者は商品をAmazonの倉庫(フルフィルメントセンター)に預けておくだけで、注文受付後の梱包、発送、カスタマーサービス、さらには返品対応まで、一連の物流業務を全てAmazonに委託できます。これにより、事業者は販売やマーケティングに専念できるというメリットがあります。

  • CMS

    コンテンツ・マネジメント・システム(Contents Management System)の略です。
    Webサイトのコンテンツ(テキスト、画像、デザインなど)を一元的に管理、編集、公開できるシステムを指し、専門的な知識がなくてもWebサイトの作成や更新が簡単に行えるため、ブログや企業サイトなど、さまざまなWebサイトで利用されています。

  • リピート対策

    一度製品やサービスを購入した「既存顧客」に対して、再購入や継続利用を促すための一連のマーケティング施策を指します。 メルマガ配信や会員ランク制度などを通じて顧客との関係性を維持・強化し、ブランドへの愛着(顧客ロイヤルティ)を高めます。売上の安定化やLTV(顧客生涯価値)の最大化を目的とした、事業の収益基盤を固める重要な戦略です。

  • eBay

    アメリカに本社を置く、世界最大級のオンラインマーケットプレイスです。個人・法人を問わず、世界中の人々が商品の売買を行えるプラットフォームとして、特に越境EC(国際的な電子商取引)の分野で大きな存在感を持ちます。 特徴は、出品者と購入者が価格を競り合う「オークション形式」と、固定価格での「即時購入」の両方の販売形式を提供している点です。日本では過去に一度撤退しましたが、現在は日本企業の海外販売支援や、Qoo10の運営元として国内EC市場に関わっています。

  • 決済方法

    商品やサービスの代金を支払うための具体的な手段のことです。ECサイトやWebサービスにおいては、顧客が購入を完了するための最終プロセスであり、その選択肢の多様性が顧客満足度やコンバージョン率に大きく影響します。 主な種類として、クレジットカード決済、銀行振込、代金引換(代引き)のほか、コンビニ決済、キャリア決済、そしてPayPayや楽天ペイといったQRコード決済・ID決済などが挙げられます。事業者側は、ターゲット層に合わせてこれらの導入を検討します。

  • 楽天ペイ

    楽天グループが提供する、QRコードやバーコードを用いたスマートフォン決済サービスです。 実店舗での支払いはもちろん、ECサイトのオンライン決済にも対応しています。最大の特徴は楽天エコシステム(経済圏)との強力な連携にあり、楽天カードからのチャージや支払いで「楽天ポイント」を効率的に貯めたり、貯まったポイントを支払いに充当したりできます。楽天会員を基盤としたキャッシュレス決済の中核を担うサービスです。

  • レビュー

    (review)

    商品やサービスを実際に購入・利用した顧客による「評価」や「感想」のことです。ECサイトや予約サイトなどでは、5段階評価の星(スコア)と、具体的なコメントで構成されるのが一般的です。 消費者にとっては、第三者の客観的な意見として、購入を判断する際の重要な情報源(社会的証明)となります。一方、事業者にとっては、顧客の率直なフィードバックとしてサービス改善に繋がるだけでなく、高評価のレビューは信頼性を高め、販売促進に直結する重要なマーケティング資産です。

  • ワイヤーフレーム

    (wireframe)

    WebサイトやアプリケーションのUI(ユーザーインターフェース)を、線や枠を用いて視覚的に表現した設計図のことです。Webサイトの「骨組み」にあたり、ページや画面のレイアウト、コンテンツの配置、機能などを、シンプルな要素で示します。 Webサイトの目的に応じて「何を・どこに・どのように」配置するかを明確にします。
    デザインや色使い、フォントといった視覚的な要素は含まず、情報の構造と配置の意図に焦点を当てます。これは、ビジュアルデザインではなく、あくまでページの設計図として利用するためです。家を建てる際の設計図のような役割を担います。 ワイヤーフレームは、Webサイトやアプリ開発において、関係者間の共通理解を深め、スムーズな制作プロセスを進める上で不可欠な工程です。

  • デモグラフィック・サイコグラフィック分析

    (Demographic and Psychographic Analysis)

    デモグラフィック分析
    デモグラフィックは、人口統計情報に基づいた客観的な属性を指します。 サイコグラフィック分析
    一方、サイコグラフィックは、消費者の心理や行動、ライフスタイルといった主観的な属性に焦点を当てます。 デモグラフィックとサイコグラフィックの情報を組み合わせてペルソナデザインを設計することで、顧客のニーズをより明確に捉え、精度の高いマーケティング戦略を立案・実行できるようになります。両者を活用することは、効果的なマーケティングを行う上で不可欠なポイントです。

  • ドメイン

    (domain)

    ドメインは、WEBサイトの名前のようなものです。
    WEBサイトがどこにあるかを示すものは、「000.000.000.000」の形式で構成された、数字の羅列で、IPアドレス(WEB上の住所)といいますが、この形式ではわかりにくいため、任意の名前(ドメイン)と紐づけることで、わかりやすい表現に変換しています。

  • 要件定義

    (ようけんていぎ_requirements definition)

    「目的」をはっきりとさせる作業です。
    単に要求を聞くだけではなく、なぜそれ(システムや機能)が必要なのか、何を達成したいのかを定義することを含みます。
    発注者の要望をヒアリングし、「どのような方向性・手順で構築すべきか」を具体的にします。さらに、その内容を「誰が見ても理解できる」ように言語化することが重要です。 ウォーターフォールモデルにおいて「最上流」に位置する工程であり、この後の全ての開発工程の基礎となります。

  • リードナーチャリング

    (Lead Nurturing)

    獲得したリードを、メールや電話などを用いてナーチャリング(関係を醸成)するプロセスです。
    リードのそれぞれの段階において、適切な情報提供やコミュニケーションを行い、検討タイミングが来るまで関係をつなぎます。

  • リードジェネレーションモデル

    (Lead Generation Model)

    見込み客と接客できる状態にする
    リードジェネレーションモデルは見込み客(リード)をデジタルで獲得し、接客を通して顧客を獲得するモデルです。
    商品などに興味を持ってもらった見込み客に受注の可能性を確認し、商談の機会を逃さないことが必要です。新規取引先の獲得、採用、パートナー獲得など、それぞれに合わせて接点を構築し商談の確度を上げ、販売機会を作ります。

  • メディアモデル

    (Media Model)

    認知を広げる
    メディアモデルは、消費者に関心を持ってもらえるノウハウをブログや動画などでコンテンツ化します。事業の成果を導くためには自社の強みを消費者に合わせて説明し、競合と差別化できるコンテンツを開発することが必要です。

  • 日経会社情報DIGITAL

    URL:https://www.nikkei.com/nkd/

    <解析の視点>
    業界成長が鈍化しており、上位企業の寡占化が進んでいるとなると、上位以外の企業にとっては厳しい状況であるように思われます。このように、全体のトレンドと各社のトレンドを併せて見ることで、業界の現在のコンディションを深掘りします。 <ツールの使い方>
    企業名を入力して検索します。詳細情報は有料会員のみですが、売上高の情報は無料でも確認できます。
    また、ページ下部には「業界から銘柄を探す」という機能があります。ここでは、当該
    業界の主な銘柄(企業)が時価総額順に並ぶので、先のランキングと併せて分析します。

  • 業界動向サーチ

    URL:https://gyokai-search.com/

    <解析の視点>
    消費者からどれくらい支持されているのかを測るのは、売上が一般的でしょう。
    利益・株価・時価総額などの情報は、経営的な要素も強くなりマーケティング視点での評価が困難です。ランキングの並び順と合わせて差異の大きさや、市場全体に対して上位数社のシェア率が大きいのか、それとも分散しているのかなども併せて考察します。 <ツールの使い方>
    業界一覧・業界天気図・成長業界・シェア・ランキングでカテゴリが分かれています。
    事業を特定して調べます。また、検索エンジンで、「(キーワード)業界売上 ランキング」を検索します。検索上位に「年度-業界動向サーチ」が表示されます。事業と関連性があるかを確認して、分析します。

  • ビリーフ・ドリブン

    (Belief Driven)

    ビジネス環境の変化は、消費者の購買意思にも及んでいます。現代の消費者は、企業に対して単純によい製品やストレスのない体験を提供するだけではなく、社会をより良い方向に進化させることを期待するようになってきました。つまり、消費者は自身の信念(ビリーフ)を元に購買判断するようになっています。このため、企業は商品売場に脱炭素活動の詳細を掲載したり、CSR活動の広報を積極的に行ったりするようになりました。ソーシャル・グッド(社会善)をビジネスの目的とするパーパス経営もこの系譜にあるといえます。
    このように、その製品やブランドの社会問題などに関するスタンスによって、購買するかしないかを決めることを、ビリーフ・ドリブンといいます。

  • パーミッション・マーケティング

    (Permission Marketing)

    元Yahoo!の副社長、セス・ゴーディン氏(Seth Godin)が提唱しました。
    パーミッション(Permission)は「同意」や「許可」といった意味で使われます。
    多くの情報に触れる現代の消費者は、企業のプロモーション活動によってもたらされる情報を邪魔だとさえ思うようになっています。そうした状況で潜在顧客から嫌われないために、「許可」を得たうえで情報提供を行うというのがパーミッション・マーケティングの考え方です。

  • 価値共創

    (co-creation of value)

    クライアント企業にとってSDロジックが特に重要である理由はもうひとつあります。それは、そのサービスの「価値」を決めるのは誰かという問題に関わります。
    SDロジックでは、顧客が製品やサービスを使うプロセスに焦点を当てます。同じモノやサービスであっても、顧客によって、また同じ人でも使う場面によって価値に差が出ます。これを「使用価値(value in use)」といいます。つまり、価値は消費者が対価を支払って購入したあとに生まれます。この価値は企業の側が一方的に決めて提供するものではなく、顧客とともに創り上げる=共創する(co-creation of value)ものです。

  • 文脈価値

    (value_in_context)

    GDロジックでは、価値は交換価値(value-in-exchange)として考えられています。交換価値とは、平たくいえば「そのモノが交換されるときの価値(=価格)」です。
    一方、SDロジックでは、価値を文脈価値(value-in-context)としてとらえています。文脈価値とは、「提供者側から供給されたサービスが使用される顧客特有の文脈において、顧客が主観的に知覚する価値」を意味します。

  • ベンチマーキング

    (benchmarking)

    自社にとって取り込みたい優良事例を持つ企業を見いだし、自社との差を明らかにして目標を定め、方針を決定することです。

  • セッション

    (session)

    ウェブサイトにアクセスしたユーザーが、サイト内を閲覧し始め、離脱するまでの一連の行動です。セッション数はその数をカウントしたもので、「訪問数」「ビジット数」「訪問回数」とも呼ばれます。

  • ニューロマーケティング

    (neuromarketing)

    ユーザーの脳の応答を計測するニューロマーケティングは、従来の方法では難しかった無意識の心理を定量・定性化する最先端の調査方法です。
    言葉になりにくい感覚的な表現や、何となくの想い、記憶に残りにくい行動中の意図や心理的な変化、ユーザー自身も気付いておらず言葉にできないといった無意識の気持ちを明らかにするような課題調査に対して効果を発揮します。

  • ヒートマップ

    (heat map)

    注視した時間が長い領域ほど、色濃く示されます。サーモグラフィーのようなグラデーションで、全体でどの場所がよく注視されたかを知ることができます。
    ログ解析ツールにあるヒートマップとの違いは、ユーザーが実際に注視した領域を可視化していることです。

  • ヒューリスティック評価

    (heuristic)

    ヒューリスティック評価とは、「専門家の経験則、知見をベースに行われる」ユーザビリティの評価手法で、「エキスパートレビュー」とも呼ばれます。
    システムステータスの可視化性や、システムと現実世界の一致などを紹介したウェブユーザビリティの第一人者であるヤコブ・ニールセン氏による「インタラクションデザインに関する10の一般原則1」が有名です。

  • ブルー・オーシャン

    (blue ocean)

    従来存在しなかったまったく新しい市場を生み出すことで、新領域に事業を展開していく戦略です。新市場を創造することにより、他社と競合することなく事業を展開することが可能になります。この概念は、2005年にフランスのビジネススクールである、INSEAD(欧州経営大学院)のるW・チャン・キム教授とレネ・モボルニュ教授が著した『ブルー・オーシャン戦略 競争のない世界を創造する』の中で紹介されました。

  • ユーザー

    (user)

    一定期間にウェブサイトを訪れたユーザーの数です。「訪問者数」「ビジター数」「ユニークユーザー数」とも呼ばれます。

  • ユーザービリティ

    (usability)

    ユーザビリティは、単に「使いやすさ」を表す言葉として漠然と理解されていることが多いのではないでしょうか。 ユーザビリティは3つの要素から成り立っていると考えられます。
    • ユーザーが目的を達成できるか、できないか(有効性)
    • ユーザーが目的を達成する際、スムーズに進められるか、進められないか(効率性)
    • ユーザーによる利用の際、心地よく肯定的な気持ちで使えるか、そうでないか(満足度)

  • ペルソナ

    (persona)

    1990年代です。アラン・クーパーという人物がソフトウェアにおけるデザイン(設計)を考えるための手法として、具体的なユーザー体験をイメージできる人物像を考案したことに由来 商品やサービスの「想定ユーザー像」を指します。
    氏名、年齢、家族構成、住まい、仕事、趣味・嗜好、ライフスタイル、対象商品やサービスに対する意識や行動、情報接触の傾向などを具体的に設定します。

  • ユーザー行動観察調査

    (user behavior research)

    ユーザー行動観察調査は、対象サイトのUI上の課題にとどまらず、ユーザーの行動パターンや心理の把握も目的とする手法です。 そのため、調査対象も特定サイトやアプリに限定せず、「自社サイト訪問前にどのような行動をしているか」「競合サイトをどのように使うのか」「サイト閲覧後、リアル店舗を訪問したか」など、幅広い行動を対象とします。

  • ユーザビリティテスト

    (usability test)

    ユーザビリティテストは、対象サイトの操作感、つまりユーザーインターフェイス(UI)上の課題把握や評価を行うための手法です。 多くの場合、特定サイトやアプリのみを対象とし、事前に決められた行動指示(タスク)をユーザーに提示して、そのタスクが「達成できたか」「スムーズにできたか」「ストレスなくできたか」を確認します。

  • リーチ

    (reach)

    広告、または投稿を見たユーザーの数を表します。

  • レッド・オーシャン

    (red ocean)

    競合が市場内に多数存在し、競争が激しい既存市場を指します。レッドオーシャンの市場には、新規参入の企業も多く存在し、激化する価格競争や機能面での競争を多数の企業が血を流し合っている状態が常となります。レッドオーシャンという概念は、2005年にフランスのビジネススクールである、INSEAD(欧州経営大学院)のるW・チャン・キム教授とレネ・モボルニュ教授が著した『ブルー・オーシャン戦略 競争のない世界を創造する』の中で紹介されました。競争が激しいレッドオーシャンに参入し、生き残ることを目的とした経営戦略を「レッドオーシャン戦略」といいます。

  • 人間中心設計

    (HCD_Human Centered Desig)

    人間中心設計(Human Centered Design、HCD)とは、製品やサービスのユーザーである人間を中心とした企画・デザイン(設計)・開発を行う取り組み、またはデザインプロセスおよびマインドセットで、「人間中心デザイン」や「ユーザー中心デザイン(UCD)」ともいわれます。

  • 戦略キャンバス

    (strategy canvas)

    2005年にフランスのビジネススクールである、INSEAD(欧州経営大学院)のるW・チャン・キム教授とレネ・モボルニュ教授が著した『ブルー・オーシャン戦略競争のない世界を創造する』の中で紹介されました。
    業界における競争要因を並べ、買い手にとっての価値の高さを明らかにするチャートです。
    このチャートで表す事業戦略を「価値曲線」とも呼びます。横軸には「顧客への提供価値としての業界の競争要因」、縦軸には「顧客がどの程度の価値レベルを享受しているか」(スコア)をとります。そして、高スコアであるほど、企業がその要因に力を入れていることを意味します。

  • 直帰

    (バウンス_bounce)

    サイトの入口となったページだけを見て、同じドメインのほかのページへ移動せずにサイトから離脱(ブラウザを閉じる、または、ほかのサイトに移動)した行動を指します。

  • 訪問観察調査

    (ホームビジット_home visit)

    • 調査対象の自宅を訪問し、日常生活行動を観察する調査法。
    • リサーチャーは基本的に調査対象の生活者の自然な行動を妨げずに観察を行い、普段どおりの行動を観察することで、対象者自身も言語化できていない隠されたニーズや課題を発見する。
    • 観察を終えたあとに適宜質問して、その行動をした理由や心理状態を深堀りして生活者に対する理解を深める。
    • 訪問観察調査は1人のリサーチャーの観察だと見落としや思い込みが入る可能性があるため、複数人で行うことが望ましい。
    • また、ビデオ撮影の許可が得られる場合は生活者の行動を撮影して、後日複数のリサーチャーでビデオを見てディスカッションする場合もある。

  • 認知的ウォークスルー

    専門家がユーザーになりきって1人で行うユーザビリティテストです。
    ヒューリスティック評価によるチェックが「漏れのないチェック」を目指しているのに対し、認知的ウォークスルーは、あるタスクや行動を完遂するうえでの「重大な課題を見つけ出すこと」を主眼としています。

  • 購買調査

    (ショップアロング_shop-along)

    • 調査対象者の買い物に同行して普段どおりに買い物をしてもらい、その行動を観察する調査手法。
    • どのように商品を選んでいるのか、どの商品と比較したのかなどを観察する。
    • 買い物終了後にリサーチャーから特定の商品を選んだ理由や感じたことなどを質問して、購買行動に対する理解を深める。

  • 離脱

    (exits_イグジッツ)

    あるページでセッションの最後のイベント(サイト離脱)が発生した回数を示します。

  • 非顧客層3グループの分類

    2005年にフランスのビジネススクールである、INSEAD(欧州経営大学院)のるW・チャン・キム教授とレネ・モボルニュ教授が著した『ブルー・オーシャン戦略競争のない世界を創造する』の中で紹介されました。
    購入していないユーザーを潜在的な市場として考え、それぞれの非顧客層の共通点を発見します。
    第1グループの「消極的買い手」
    対象事業の市場に近い存在ですが、必要最低限の支出しかしないグループです。競合他社と併用して購買しているので、なぜ対象事業で購買を増やさないのかという視点で分析します。
    第2グループの「利用しないと決めた買い手」
    対象事業の製品やサービスを検討したうえで、製品やサービスに満足できず、使わないと判断したグループです。対象事業の製品やサービスを使わなくなった理由を探ります。
    第3グループの「市場から距離を置く買い手」
    市場からもっとも遠く、自社の製品やサービスを検討したこともないグループです。心理を分析し、自社の製品やサービスとつながりを持つ可能性を探ります。
    グループごとの共通点を解明し、それによってブルー・オーシャンを創造します。

  • 4P分析

    1960年代にアメリカのマーケティング学者、エドモンド・ジェローム・マッカーシー(E. Jerome McCarthy)によって提唱
    製品・サービスを構成する要素である、「製品(Product)」「価格(Price)」「流通(Place)」「販売促進(Promotion)」を売り手の視点で分析するフレームワークです。

  • 3C分析

    3C分析は、大前研一氏が1982年に英語で著した『The Mind of the Strategist』のなかで、はじめて提唱
    「顧客(Customer)」「競合(Competitor)」「自社(Corporation)」の3つに注目し、事業領域を分析するフレームワークです。

  • ミレニアル世代

    1981 ~ 1996年生まれ
    物心がついたころから、携帯電話やインターネットが普及していて、「デジタルパイオニア」とも呼ばれ、情報源はインターネットが中心

  • マイクロマネジメント

    マイクロマネジメント上司が部下の業務を細かく管理し、指示を出すマネジメント手法です。

  • ジェネレーションZ

    1997 ~ 2012年生まれ
    SNSが普及していて、情報源はインターネットの動画が中心。
    社会問題や多様な人材を積極的に活用する考え方の「ダイバーシティ」、障害などで排除せずに平等に仕事や学びの機会を確保する考え方の「インクルージョン」に対して関心が強い。
    簡単で間がかからないことより、自分が他者と異なる個性があることを大切にしています。「デジタルネイティブ」と呼ばれ、複数のデジタルデバイス・メディアを使ってさまざまなチャネルでの接点を持っています。情報発信能力が高く、社会問題や自分の主張をオンラインやオフラインで受発信する能力に長けています。