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楽天広告の費用はいくら?種類別の料金体系を徹底ガイド
悩みに寄り添い、具体的な解決策を提示する王道パターン 「楽天広告の費用は高い…」と悩んでいませんか?本記事ではRPP広告など種類別の料金体系から、ROAS改善のコツ、月5000円から始める予算の立て方まで徹底解説。費用対効果を最大化し、売上を伸ばすヒントが満載です。
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楽天市場に出店したものの、「広告の種類が多すぎて、どれから手をつければ良いかわからない」「広告費をかけても、本当に売上につながるのか不安」といった悩みを抱えていませんか。
この記事では、楽天広告の基本的な知識から、費用対効果を最大化するための具体的な運用方法、そして適切な予算の考え方までを網羅的に解説します。
目次
広告費を売上に繋げる!費用対効果を見直しましょう
広告運用を成功させるためには、まず費用対効果の考え方を正しく理解することが不可欠です。ここでは、多くの店舗が直面する悩みと、成果を出すための予算に関する基本的な考え方を紹介します。
「広告費が高い…」多くの店長が抱える共通の悩み
「広告費用の割に売上が伸びない」というような状態は、楽天市場に出店する多くの店舗が抱えている悩みの一つです。売上を伸ばすために広告が重要であることは理解していても、かけた費用が利益を圧迫してしまっては本末転倒になります。
この問題の根本的な原因は、広告の目的や目標が不明確なまま、なんとなく広告を出稿してしまっているケースが少なくありません。費用対効果を改善するためには、まず広告の役割を正しく理解する必要があります。
| 課題 | 背景・原因 |
|---|---|
| 広告費の圧迫 | 利益率を考慮せずに広告予算を組んでいる |
| 効果の不透明さ | どの広告が売上に貢献しているか分析できていない |
| 運用の形骸化 | 一度設定した広告をそのまま放置している |
成果を出すための「正しい予算」の考え方とは
成果を出すための広告運用は、「いくら使うか」からではなく、「いくらの売上を目標とし、そのためにいくらの広告費が適切か」という逆算の視点から始まります。つまり、広告費を単なる「コスト」として捉えるのではなく、将来の売上を作るための「投資」と考えることが重要です。
この投資効果を測る指標として「ROAS(広告費用対効果)」があり、これを正しく理解し、目標を設定することで、広告運用の精度は格段に向上します。まずは自社の利益構造を把握し、許容できる広告費の割合を明確にすることから始めましょう。
| ► 関連記事「ROIとROASの違いとは?EC広告の成果を最大化する指標」 |
まずはコレだけ!楽天広告の種類と料金体系の基礎

楽天広告には様々な種類がありますが、料金の発生方式で分類すると、大きく分けて「クリック課金型」「成果報酬型」「掲載課金型」の3つのパターンに分けられます。
広告を運用する場合は、それぞれの特徴を理解し、自社の目的に合った広告を選びましょう。
| 課金方式 | 特 徴 |
|---|---|
| クリック課金型 | ユーザーが広告をクリックするたびに費用が発生 |
| 成果報酬 | 広告経由で商品が購入される等のCVが発生した時点で費用が発生 |
| 掲載課金型 | 広告が掲載されたりした時点で費用が発生 |
クリック課金型広告|RPP広告など
クリック課金型広告は、広告が表示されるだけでは費用は発生せず、ユーザーがクリックして商品ページなどにアクセスした時点で初めて課金される仕組みです。代表的なものに、検索結果に表示される「RPP広告」があります。
| メリット | ・興味関心の高いユーザーにアプローチしやすい ・少額の予算から始められる ・クリック単価やキーワードを調整し、効果を見ながら改善できる |
| デメリット | ・クリックされても購入に至らない場合がある ・競合が多いキーワードはクリック単価が高騰しやすい ・継続的な運用と分析が必要 |
成果報酬型広告|CPA広告など
成果報酬型は、広告経由で商品が購入された場合に、売上金額の一定割合を広告費として支払う仕組みです。代表例は「CPA広告」です。
| メリット | ・費用対効果が明確で、無駄なコストが発生しにくい |
| デメリット | ・出稿のハードルが高い場合がある ・より多くの売上を狙うには不向きな場合がある |
掲載課金型広告|バナー広告など
掲載課金型は、広告を特定の場所に掲載する期間や表示回数に応じて費用が発生し「バナー広告」などがこれに該当します。
| メリット | ・多くのユーザーの目に触れる機会を作れる ・費用が固定されているため予算管理がしやすい |
| デメリット | ・出稿のハードルが高い場合がある ・クリックや売上に関わらず費用が発生する |
RPP広告の費用はいくら?クリック単価と予算の目安

楽天市場で広告を始めるなら、まず検討したいのがRPP広告です。ここでは、RPP広告の基本から予算の考え方、費用を抑えるコツまでを解説します。
RPP広告とは?楽天広告の王道を知る
RPP広告(Rakuten Promotion Platform)は、楽天市場の検索結果ページに「PR」マーク付きで表示される検索連動型広告です。ユーザーが検索したキーワードに関連する商品を表示するため、購入意欲の高いユーザーに直接アプローチできるのが最大の特長です。
楽天の売上の多くは検索経由であるため、RPP広告は新規顧客の獲得と売上拡大に直結する、まさに楽天広告の王道といえるでしょう。
予算は月5,000円から!少額で始める方法
RPP広告の魅力の一つは、少額から始められる点です。楽天市場が公式に設定している最低予算は月額5,000円からとなっており、初心者でも気軽に試すことが可能です。
初めての運用の場合は、低予算でスタートし、どの商品やキーワードがクリックされやすいのか、どのくらいの売上につながるのかといったデータを収集してみると良いでしょう。
データが蓄積されてきたら、効果の高いキャンペーンの予算を増やしていくことで、リスクを抑えながら費用対効果を高めていくことができます。
クリック単価の相場と抑えるための3つのコツ
RPP広告のクリック単価は、オークション形式で決定されます。最低設定額は10円ですが、扱う商材のジャンルや、入札するキーワードの競合性によって大きく変動します。人気のあるキーワードでは1クリック数百円以上になることも珍しくありません。
クリック単価を闇雲に上げるのではなく、以下の3つのコツを意識して費用を抑え、効率的な運用を目指しましょう。
| 運用のコツ | 具体的なアクション |
|---|---|
| キーワードを精査する | ・購入に結びつきやすい複合キーワード(例:「ワンピース 長袖 きれいめ」)を設定する ・自社商品と関連性の低いキーワードを除外設定する |
| 商品ページの魅力を高める | ・クリックしたユーザーが購入したくなるような、魅力的な商品画像や説明文を用意する ・レビューキャンペーンなどを実施し、商品レビューを増やす |
| 配信設定を最適化する | ・効果の高い商品に予算を集中させる ・時間帯や曜日ごとの実績を分析し、配信の強弱を調整する |
RPPとRPP-EXPの違いは?どちらを選ぶべき?
RPP広告には、楽天市場内に配信される通常の「RPP広告」と、楽天市場外の提携サイト(GoogleやYahoo!など)に配信される「RPP-EXP(拡張配信)」があります。
| 項目 | RPP広告 (検索連動型広告) | RPP-EXP (検索連動型広告-エクスパンション) |
|---|---|---|
| 配信先 | 楽天市場内(検索結果など) | 楽天市場外の提携サイト |
| 目的 | 購入意欲の高いユーザーの獲得 | 潜在顧客へのアプローチ、再訪促進 |
| 特徴 | 成果に繋がりやすい | 幅広いユーザーにリーチできる |
| 推奨 | まずはRPP広告から | RPP広告で成果が出た後の次の施策として |
初心者の方は、まず購入意欲の高いユーザーが集まる楽天市場内に配信を絞れる「RPP広告」から始めるのが基本です。ここで得られたデータを元に、さらなる認知拡大を目指す段階でRPP-EXPの活用を検討すると良いでしょう。
【目的別】主要な楽天広告の種類と費用感をチェック

RPP広告以外にも、楽天市場には多様な広告メニューが存在します。ここでは、店舗の目的別に代表的な広告を3つ紹介します。
新規顧客向け|CPA広告の費用と特徴
CPA広告(Cost Per Action)は、広告経由で商品が売れた場合にのみ費用が発生する成果報酬型の広告です。事前に設定した料率(売上の20%など)が広告費となるため、費用対効果が非常に明確で、広告予算を無駄にするリスクがありません。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 課金形態 | 成果報酬型(売上の20%など) |
| 特徴 | ・費用対効果が明確 ・新規顧客獲得に強い ・楽天IDに紐づいたデータを活用したターゲティングが可能 |
| 向いている店舗 | ・広告予算を無駄にしたくない店舗 ・まずは低リスクで広告を試したい店舗 |
潜在顧客に届ける|TDA広告の費用と仕組み
TDA広告(Targeting Display AD)は、ユーザーの閲覧履歴や購買履歴、属性情報などを用いてターゲティングし、楽天市場内外の広告枠にバナーを表示するディスプレイ広告です。まだ自社商品を知らない潜在層へのアプローチや、一度サイトを訪れたユーザーへの再アプローチ(リターゲティング)に有効です。課金方式はクリック課金型が主流です。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 課金形態 | クリック課金型 |
| 特徴 | ・詳細なターゲティングが可能 ・潜在顧客への認知拡大に有効 ・視覚的なアプローチ(バナー)ができる |
| 向いている店舗 | ・特定のターゲット層にアプローチしたい店舗 ・ブランドや商品の認知度を高めたい店舗 |
転換率アップを狙う|クーポンアドバンス広告
クーポンアドバンス広告は、ユーザーの興味関心に合わせて楽天市場のトップページなどにクーポンをPRできる広告です。クリック課金型で、クリックされるとクーポンが自動的に獲得され、購入を強力に後押しします。購買意欲の高いユーザーに「お得感」を訴求できるため、転換率(CVR)の向上に効果的です。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 課金形態 | クリック課金型 |
| 特徴 | ・購入の最後の一押しに効果的 ・転換率の向上が期待できる ・クーポンの利用状況を分析できる |
| 向いている店舗 | ・かご落ち(カートに入れたまま購入されない)対策をしたい店舗 ・イベントやセールに合わせて売上を最大化したい店舗 |
広告の費用対効果はROASで判断!目標設定のヒント
広告運用で成果を出すためには、効果測定の指標を正しく理解し、適切な目標を設定することが欠かせません。ここでは、広告運用の成績表ともいえる「ROAS」について解説します。
広告の成績表「ROAS(ロアス)」とは?計算方法を解説
ROAS(Return On Advertising Spend) とは、投下した広告費に対してどれだけの売上が得られたかを示す指標で、「広告費用対効果」と訳され、ROASの数値が高いほど、広告の費用対効果が高いことを意味します。
ROAS(ロアス)の計算方法は?
費用対効果を示す「ROAS(ロアス)」は、次の計算式で算出することができます。
ROAS(%) = (広告経由の売上 ÷ 広告費) × 100
この式を活用して、「広告費に10万円をかけて、広告経由の売上が50万円だった場合」のROASを計算すると、[ 広告経由売上 50万円 ] ÷ [ 広告費 10万円 ] × 100 = [ ROAS 500% ] となり、広告費1円あたり5円の売上を上げたことを示します。
ROASの目標設定のヒントは「損益分岐点ROAS」
「ROASはどれくらいを目指せば良いのか」という疑問をよく耳にしますが、商材の利益率や広告戦略によって目指すべきROASは大きく異なります。
そのため「損益分岐点ROAS]を算出し、ここからROASの設定を行うと良いでしょう。
1.限界利益率を計算する
限界利益率(%) = 100 − 原価率(%) − 諸経費率(%)
2.損益分岐点ROASを計算する
損益分岐点ROAS(%) = 1 ÷ 限界利益率(%) × 100
より詳しい解説は関連記事を確認してみてください。
| ► 関連記事「ROIとROASの違いとは?EC広告の成果を最大化する指標」 |
ROASが低い時に見直したい運用のポイント
目標ROASを達成できない場合、以下のポイントを見直すことで改善が期待できます。ROASは「売上」と「広告費」の2つの要素で構成されているため、両面からのアプローチが重要です。
| アプローチ | 見直しのポイント |
| 売上を上げる | ・商品ページの改善 商品の魅力が伝わる画像や説明文になっているか ・ターゲティングの精度 本当に商品を買ってくれる顧客層に広告が届いているか ・広告クリエイティブの最適化 ユーザーの目を引くバナーやキャッチコピーになっているか |
| 広告費を抑える | ・キーワードの除外設定 売上に繋がらないキーワードへの出稿を停止する ・クリック単価の見直し 費用対効果の悪いキーワードの入札単価を下げる ・広告配信先の精査 成果の出ていない広告メニューへの予算配分を停止・縮小する |
楽天広告の予算はどう決める?賢い費用の立て方
広告予算の決め方は、店舗のフェーズや目標によって異なります。ここでは、初心者向け と 経験者向け に分けて、賢い予算の立て方を紹介します。
まずは売上目標から逆算してみよう
広告予算を戦略的に決めるには、まず店舗全体の売上目標を設定し、そこから逆算する方法が有効です。そこで、予算策定の3ステップを計算例を以下にまとめました。
| no. | 内容 | 具体例 |
| 1 | 月間の売上目標を決める | 月商300万円を目指す |
| 2 | 目標ROASを設定する | 利益構造から目標ROASを500%に設定 |
| 3 | 必要な広告費を算出する | 広告費 = 広告経由の売上目標 ÷ 目標ROAS |
【計算例】
・売上目標300万円のうち、3分の1の100万円を広告経由で達成したい場合
[必要な広告費 = 100万円 ÷ 500% = 20万円]
したがって、広告予算は 約20万円 が目安となります。このように、目標から逆算することで、根拠のある広告予算を立てることが可能です。
初心者向け|少額予算で効果を試す運用術
これから広告運用を始める、または始めたばかりの店舗様は、まず少額予算でテスト運用を行い、成功パターンを見つけることから始めましょう。
| no. | ステップ | 内容 |
| 1 | 少額で開始 | まずはRPP広告に月5,000円~3万円程度の予算を設定してスタートします。 |
| 2 | データ収集 | どの商品が、どのキーワードでクリックされ、購入に繋がったかを分析します。 |
| 3 | 改善と最適化 | 成果の出たキーワードや商品の予算を増やし、成果の出ないものは停止・改善を行います。 |
| 4 | 徐々に拡大 | 小さな成功体験を積み重ねながら、徐々に予算を増やしていきます。 |
経験者向け|さらなる売上拡大のための予算配分
すでにRPP広告などで一定の成果が出ている店舗様は、さらなる売上拡大を目指して広告の種類を増やし、予算を最適配分していくフェーズに入ります。
- 認知拡大のための予算配分
- RPP広告で獲得した優良顧客のデータを活用し、TDA広告で類似のユーザーにアプローチする。
- 売上の柱となっている商品に関連する商品を、ディスプレイ広告で訴求する。
- 転換率向上のための予算配分
- スーパーセールやお買い物マラソンなどの大型イベントに合わせて、クーポンアドバンス広告の予算を増額する。
- 一度サイトを訪れたものの購入しなかったユーザーに対し、リターゲティング広告で再度アプローチする。
楽天の広告代理店に依頼するメリットと費用相場
自社での広告運用に限界を感じた場合、プロである広告代理店の活用も有効な選択肢となります。ここでは、代理店を利用するメリットと判断基準について解説します。
プロに任せるべき?広告代理店利用の判断基準
広告代理店に依頼すべきかどうかは、自社の状況によって異なります。以下の比較表を参考に、利用を検討してみてください。
| 自社運用 | 代理店利用 | |
| メリット | ・コストを抑えられる ・社内にノウハウが蓄積される ・スピーディーな意思決定が可能 | ・最新のノウハウを活用できる ・運用にかかるリソースを削減できる ・客観的な視点での分析 ・提案が受けられる |
| デメリット | ・担当者の知識や経験に成果が左右される ・運用に時間がかかり、コア業務を圧迫する可能性がある | ・手数料(コスト)がかかる ・コミュニケーションコストが発生する |
【代理店利用を検討すべき店舗の例】
- 広告運用に割く時間や人材が不足している
- 色々試したが、なかなか成果が出ない
- より高度で専門的な広告運用で、売上を飛躍的に伸ばしたい
代理店の費用体系とサービス内容を解説
広告代理店の費用体系は、主に以下のパターンがあります。サービス内容と合わせて、自社に合った代理店を選びましょう。
| 費用体系 | 特徴 | サービス内容の例 |
| 固定費型 | 毎月定額の費用を支払います。 (例:月額5万円~) | ・アカウント設定、初期戦略立案 ・日々の運用、監視 ・月次レポート作成 |
| 成果報酬型 | 広告経由の売上に応じて費用が変動します。 (例:広告費の20%) | 上記に加えて、 ・より高度な分析と改善提案 ・競合調査 |
| 複合型 | 固定費と成果報酬を組み合わせた料金体系です。 | 戦略コンサルティングなど、より広範なサポートが含まれる場合があります。 |
自社に最適な広告プランで売上アップを目指そう
広告運用は、一度設定して終わりではありません。市場の動向や競合の状況を分析し、継続的に改善を続けることで、初めて費用対効果を最大化できます。しかし、日々の店舗運営に追われながら、広告運用の専門知識を学び、実践していくのは容易なことではないでしょう。
もし、自社だけでの運用に少しでも不安や限界を感じているのであれば、一度専門家の視点を取り入れてみることを強くおすすめします。
