• #コラム

何を選ぶ?ビジネスモデルに合わせたプラットフォーム選び。

CMS、ASP、SaaSのそれぞれの特徴とメリット・デメリットを徹底解説。WordPress、Wix、Shopifyなど代表的なシステム名を挙げながら、あなたの目的に合った最適なサイト構築方法を見つけるヒントを提供します。初心者でもわかりやすく、サイト選びの疑問を解決します。

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樹木・枝
樹木・枝

WEB・ECサイトの運営において、その目的やビジネスモデルに応じて最適なサイトの種類を選ぶことは、成功への重要な第一歩となります。WEB・ECサイトを構築する際、どのようなシステムを選べば良いか迷う方も多いのではないでしょうか。今回は、サイト構築の主要な選択肢であるCMSCMS
(Contents Management System:コンテンツ・マネジメント・システム) Webサイトのコンテンツ(テキスト、画...
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ASPASP
(Application Service Provider_アプリケーションサービスプロバイダー) インターネット経由でソフトウェ...
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SaaSSaaS
(Software as a Service_ソフトウエアアスサービス) インターネット経由で利用するソフトウェアサービス。従来のソ...
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について、それぞれの特徴と代表的なシステムを比較しながら解説します。
ここでは、aroundsが支援してきた、主なサイトの種類について、それぞれの特徴と強みを解説します。

1.モール型ECサイト

モール型ECサイトは、楽天市場、Amazon、Yahoo!ショッピングといった、インターネット上のショッピングモールや商店街のようなプラットフォームを指します。

  • 特徴とメリット
    • 手軽な開設と運営開始: サイト構築に必要な基本的なシステムが提供されているため、比較的容易にサイト運営を始めることができます。
    • 高い集客力: モール自体が集客・販促施策を行っており、購買意欲の高い見込み客を集めやすいため、少ない広告・販促費用で集客や購入実績につながりやすいという大きなメリットがあります。
  • 留意点
    • モールの提供するシステムに依存するため、独自ドメインの設定や独自機能の開発に制約がある場合があります。
    • 顧客情報をモール以外での広告・販促施策に利用できないことや、モール内の広告・販促施策についても常に利用料が発生する点には注意が必要です。
  • 代表的なモール型EC
    • 楽天市場:https://www.rakuten.co.jp/
      楽天グループ株式会社が運営するインターネットショッピングモール。
      「商店街に店舗を出す」というイメージ。独自のページデザインやブランドの世界観を表現できます。
    • Amazon:https://www.amazon.co.jp/
      1994年にジェフ・ベゾスによって設立され、世界約20か国に独自のウェブサイトを事業展開。
      「巨大なスーパーマーケット内に商品を並べる」というイメージ。商品の出品がメインで、個別のショップページデザインの自由度は低いのが特徴です。
    • Yahoo!ショッピング:https://shopping.yahoo.co.jp/
      LINEヤフー株式会社が運営するインターネットショッピングモール。
      楽天市場と同様に、各店舗が独自のショップページを持つテナント型です。

2. ASP・SaaS型ECサイト(自社・独自ドメインEC)

ASPASP
(Application Service Provider_アプリケーションサービスプロバイダー) インターネット経由でソフトウェ...
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SaaSSaaS
(Software as a Service_ソフトウエアアスサービス) インターネット経由で利用するソフトウェアサービス。従来のソ...
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型ECサイトは、Futureshop、W2 Repeat、Shopif、shopserveなどのカートASPやSaaSを利用して、独自ドメインでサイトを構築する形式です。独自ドメインを使用できる点がモール型ECとの大きな違いです。

  • 特徴とメリット
    • 柔軟な運用とデータ活用:モール型ECと同様に基本的なシステムを利用できるためサイト開発の手間を省きつつ、顧客情報を取得し、他のサービスと比較的容易に連携できるため、幅広く集客・販促施策を実行することが可能です。
    • ブランドの確立: 独自ドメインを使用することで、信頼性の高いブランドイメージを構築できます。
  • 留意点
    • 集客・販促施策を独自に行う必要があるため、モールの集客力に頼る場合と比較して、サイトの認知拡大により多くのコストがかかることがあります。
  • 代表的なASP・SaaS
    • futureshop(フューチャーショップ):https://www.future-shop.jp/
      独自CMSによる、デザインのカスタマイズ性も高いのが魅力です。
      リアル店舗とECサイトの顧客データを統合するオムニチャネル対応も可能です。
    • W2 Repeat(ダブルツーリピート):https://www.w2solution.co.jp/w2_repeat/
      定期通販事業の成功に特化したシステムです。
      注文処理などのバックエンド業務の運用効率の大幅な改善をサポートします。
    • Shopify(ショッピファイ):https://www.shopify.com/
      オンライン、実店舗、ローカル、グローバルを問わず、様々な形態での販売を可能にします。
      豊富なテーマによるカスタマイズ性、多様な販売チャネルとの連携、アプリによる機能拡張が特徴です。
    • shopserve(ショップサーブ):https://shopserve.estore.jp/
      25年の実績を持つD2C特化型ECサイト構築プラットフォームです。
      専門のサポートスタッフによる手厚い支援が特徴で、高いサポート品質が評価されています。

3. CMSを活用したWEBサイト

CMSCMS
(Contents Management System:コンテンツ・マネジメント・システム) Webサイトのコンテンツ(テキスト、画...
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は、WEBサイトを構成するテキスト、画像、レイアウトの情報などを保存・管理できるシステムです。WordPressなどのCMSを利用して、コーポレートサイトやブランドサイトの構築を行います。

  • 特徴とメリット
    • 容易なコンテンツ管理: WordやExcelのようにテキストの修正や画像の変更などを容易に行うことができ、用意されたテンプレートを用いて新規ページの制作も可能です。これにより、HTMLやCSS、JavaScript、PHPといった専用言語の専門知識がなくても、サイトの更新が可能になります。
  • 留意点
    • 「初心者でも簡単にWEB制作ができる」と謳われることが多いものの、実際にやりたいことを実現しようとすると、それなりの専門知識が必要となります。
    • CMSごとに操作方法が異なり、最適なシステムを選定するためにも時間とリソースが必要です。
    • オープンソース型CMS(例:WordPress)は利用が無償である一方、商用利用を前提としていない場合や、ベンダーからのサポートが少ないといった課題や、悪意のあるハッカーの標的になりやすいといったセキュリティ上のリスクも存在します。商業パッケージ型CMSは費用が発生するものの、ベンダーサポートやセキュリティ面での安全性が担保されていると言えます。
  • 代表的なCMS
    • WordPress (ワードプレス):https://wordpress.com/
      世界中で最も利用されているオープンソースCMS。ブログから大規模サイトまで幅広く対応し、豊富なテーマやプラグインが魅力。無料から利用可能。
    • Joomla! (ジュームラ):https://www.joomla.org/
      多言語対応やコミュニティサイト構築に強みを持つオープンソースCMS。WordPressと比較してやや複雑な印象があるが、大規模なサイト構築に適している。
    • Drupal (ドルーパル):https://new.drupal.org/home
      高い柔軟性と拡張性を持つオープンソースCMS。大規模な企業サイトや政府機関のサイトなどで採用されることが多い。セキュリティ面も評価が高い。
    • EC-CUBE (イーシーキューブ):https://www.ec-cube.net/
      日本で開発されたECサイト構築に特化したオープンソースCMS。日本の商習慣に合わせた機能が豊富。

WEB・ECサイトの目的や規模、予算、そして担当される方のスキルレベルに合わせて、最適なシステムを選択することが成功への第一歩となります。この記事が、あなたのWebサイト構築の一助となれば幸いです。